中学受験で英語を中断する場合・・・

私の教室は、横浜市栄区にあります。中学受験で英語を辞める子が毎年何人かはいます。
早い子で小3~4、多いのは小5。特に塾が小6カリキュラムを始める、小5の1月末に退会が複数出ます。

小3~4で英語をやめてしまうのは早いなぁと正直思います。小学生の後半全部を、スポーツや音楽や体験的な様々な学びを縮小・中断して受験に捧げるような生活は、かなりもったいないと感じます。せっかく始めた何かを年数経たずに辞めると、中断ではなく永遠に復活しない可能性が高いというだけでなく・・・。

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小学生の高学年は、いわゆる「ゴールデンエイジ」です。もっとも神経が発達し、吸収力があり、センスが磨かれる時期なのです。将来何かやろうと思ったときにトライしやすいよう、「土台だけでも作っておく」というイメージで、なるべくカラフルにチャレンジするのほうが、勉強一色よりいいように感じます。

親が「これやってみない?」と誘導するのも、日々の躾も、おそらくこの時期が、次の思春期という荒波前の最終ピリオド。

でも現実、中学は私立へ、と考えるご家庭にとっては週に3~5日もある塾との兼ね合いに悩まれることだと思います。習い事の数を絞る事情もわかります。

では英語学習という面では、どこまで英語を仕上げてから中学受験にシフトするのがいいでしょうか?

わかりやすいので、英検を目安とすると、最低ライン「5級がラクに受かるレベル」だと思います。
中1レベルの英語が「聞いてわかり、読んでわかる」が5級です。受かっていても、しっかり読めていないのは実は5級未満で不十分です。

逆にいうと、中学受験を考えているなら、辞めるまでにそこまでは仕上げる目当てを持っているほうがいいとも言えます。(うちで私立や中高一貫校を目指す子は、4~5級を受かって中学受験塾へ移る子が多いです。今年は4~5年生で、3級、準2級を取る子も出てきました)。

そして願わくば、その合格は「付け焼刃の試験対策」で得たものではなく、小さいころからの英語のインプットと音真似から始めた会話のアウトプット練習を経た上での合格だと理想的です。

これはピアノなら楽譜が読めて自分で練習ができるレベルのイメージです。音楽のプロにはならなくても残りの人生で音楽を楽しめる素地を身につけたくらい、と言えそうです。

つまり・・・
◎英語を再開するときにいいスタートが切れる
◎勉強や練習の仕方がおよそわかっている
◎なによりそれが苦ではなく楽しいと思える(英検は合格したけれど英語が嫌い、では意味ありません)。

そのあたりまでやってから、「中学受験のために残念ですが一旦、辞めます」という流れなら前向きですし、次のステップにつながりやすいです。英語教室として、また教材制作者として、そのようにちゃんと将来につながるものを提供していきたいと願っています。

★写真↓ 学びは永遠に~
上智大学外国語学部名誉教授の菅原勉先生の勉強会で。発音のご著書多数の小川直樹先生の主催です。
150613菅原先生小川先生

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藤林恵子プロフィール

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藤林恵子
(ふじばやしけいこ)

京都市出身。上智大学外国語学部英語学科卒業。通訳ガイド国家資格、英検1級などの資格を持つ。在学中、ミズーリ州立大学コロンビア校へ留学。卒業後は企業の役員秘書を経て、専門学校の英語講師を務める。米国コネチカット州に5年滞在の後、横浜で2001年6月から英語教室を始める。子供向け英語教材『チャンツでポン!』『ダンスでポン!』『英単語でポン!』『英単語でポン!センテンス・会話編』など多数。

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上智大学言語教育研究センター教授 吉田研作 先生, 同志社国際中高等学校 James Kemp 先生, 鹿児島純心女子中学校英語教諭 園元恭子先生

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