英語でレッスン Let It Go 歌う前にしたこと お手々つないで・・・
アナと雪の女王の♪Let It Go
実はこの映画の構想では当初、姉のエルサは悪役として書かれていたそうです。
それが「悩み苦しみながら妹を想う姉」という良い人に変わったのは
♪Let It Goの歌の出来映えがすばらしかったから、なんだそうです。
スト―リーを根底から変えた歌だったんですね、納得。
ディズニーアニメなのに、日本ではお子ちゃまご家族だけでなく、
大人女子たちの大量動員になったのは、映像やメロディーだけじゃない、
この歌の詞の良さも大いにあると思います。
なんというか、励まされる歌なんですよね。
◆高学年クラスでこの歌を導入してみました。
最初にしたこと・・・
お隣さんの手を強くつかませます。つかまれた子は手を放してほしいと振りほどこうとします。
でもなかなか放してくれない!
日本語なら、「ちょ!放してーー!!」な状況。そこで、
”Let go!!” と叫ばせます。 (注:itは抜いて、二単語のlet goです)
Let go!3回叫んだくらいで、やっと手を放させます。ふぅ。
そ、これがlet go。手放す。
チビちゃんと輪になってお手々つないだあと、放さない子いますよね(笑)。
そういうとき、一言、Let go!
何を、を言うときは Let go of my hand/somebody’s hand/me などofで続ければいいはずです。
◆エルサは何をGOさせる?
さて、エルサは「何をGOさせる」と歌っているのかしら・・・(ほぼ全員、映画を見ています)。
一人がすぐ答えてくれました。
「彼女の隠されたパワー。モノを凍らせたり雪を作ったりする魔法の力。」
うん、そうだね。封印してきた力を思う存分使ってみる、抑えることなく、解き放して
自分に何が出来るのか試してみる!その意味のLet it go
◆じゃ、パワー以外にもGOさせるものはあったかな・・・?
・・・
エルサってどんなふうに育ってきた?
妹を怪我させてから、人目につかないよう隔離されて、自分を否定してきた生き方はどうよ。
親に言われたことを必死に守ろうとし、いい子でいようと努力し、
でも心は悲しみと恐怖がいつもいっぱい・・・
そんな今までの自分、もうやめていいよね、
辛かった思い出、忘れていいよね!!の let it go!・・・かもよ、と
生徒:へ~~~!深イイ?
はい、たぶん(笑)。
そんな話をしてから、レリゴ~~の歌を練習しました。
とっても難しいですが、まずは少し歌えるようになって楽しそう・・・。
★Let It Go 英語歌詞付き↓ イディナ メンゼル
・
エルサは「何を手放すわ」と歌っているのかしら・・・
↓
「彼女の隠されたパワー。モノを凍らせたり雪を作ったりする魔法の力」
うぅ~~ん、これ、ちょっと違うかも・・・?
エルサが手放したかったのは、自分の魔法の力ではなく、自分のその力を隠さなければならないことなど現実世界の諸々のしがらみ。
魔法は、むしろ手放すどころか、それを存分に使いながら、自分自身の氷の王宮を作っているのが、あの歌が高らかに歌われている場面なのですから。
(ちっちゃい子供たちに、そこまで理解させるのは難しいかな?)
この点は、映画のパンフレットの中でも、そのように説明されていますよ(浮田久子氏の解説のページ)。
第一、「ありのまま」=「魔法の力を備えたままの自分」ですから、そんなふうに解釈したら、まるでエルサの気持ちとは反対の意味になってしまいますよね?
大塚さま、コメントありがとうございます。
Let it goの訳は手放すだけじゃないので、
確かに私の問いかけた日本語に対しては、厳密にいうと生徒の答えが
ずれていますね。それは言葉を端折った、私の書き方が悪かったです。
後半、そう思われないように、と実は思って
フォローしてあるように、解き放つ、秘密をおおっぴらにする、の意味もあると思います。
力を思う存分に出していい場所、それが孤独の城であっても、
にやっと来たわ、という喜びと強い決意の歌、という解釈は同じかと思います。
(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-!!! 迅速なご返答、ありがとうございます!!
そうなんですよね。ブログの後半で:
封印してきた力を思う存分使ってみる、抑えることなく、解き放して
自分に何が出来るのか試してみる!その意味のLet it go。
そんな今までの自分、もうやめていいよね、
辛かった思い出、忘れていいよね!!の let it go!・・・かもよ、
というふうに、きちんと子供たちを、そのように誘導していますね。
一部分だけを見て、早とちりしてしまいました。すみません。
(実は、私が勘違いして書いてしまったような、ちょっとずれた感想を持ってこの映画について書いてあるブログなどをいくつか見てしまった後だったので、「ああ、またか!」という先入観が強かったのかもしれません。いずれにせよ、私のほうこそ読み違いをしてしまい、こうして、余分なお手数をおかけすることになってしまい、申し訳ありませんでした。)
大塚様
いえいえ、ご理解いただけてよかったです。おっしゃるとおり、Let it goはエルサの「過去をがんじがらめ」をもう手放すわ!という解釈が一般的だと思います。隠していたパワーを解き放つ、も含まれているかどうかは、不明ですが、私は映像からもその意味あいと掛けてあるように感じました。